「いらっしゃい。ウエルカム」を意味する「ワッソ」の掛け声が難波の空に響き渡って四半世紀、今年は25回目を迎えます。「ヤッツパリ、秋空のワッソは格別や」と昨秋の盛況を思い浮べる方も多かったと思います。ワッソには、年中、準備に専念する人。夏になると始めて手にする韓式楽器に戸惑う生徒。先輩よりも上手にと心弾ませステップを踏む学生。1年ぶりに、懐かしいハッピ姿の人々。舞台となる通路に鉄板や、赤絨毯を敷く男達。始めて異文化に触れる観客など、立場はそれぞれ違いますが、難波宮に相応しい光景となりました。昨年、韓衣を着た4匹のかわいらしい子犬が、乳母車から見物していましたが、今年も来るのでしょうか。犬

かって難波宮の正月は、緊張した新年の儀場でした。外国の使節をもてなす正式の場でした。この晴れの場を使わせて戴いているのは、ワッソだけなのは少し寂しい気持ちもありますが、それだけに頑張らなければなりません。今年の聖徳太子やアカル姫は、何方がされるのだろう。そんな期待をもって、11月6日を楽しみにしてください。

平成28年元旦
NPO法人大阪ワッソ文化交流協会
理事長 猪 熊 兼 勝