猪熊理事長

新年おめでとうございます。
難波宮が首都だった孝徳天皇の大化2年(646)正月元旦、天皇は大極殿へ出御し、重臣たちから祝福を受けました。
翌年は高句麗、新羅の使節も列席しています。国際都市難波のよき日の面影です。現在の宮中参賀です。
古代以来、正月は、特別な日で、希望に溢れた日でありました。その後、この付近は大阪の陣の戦場となり、さらに大阪大空襲の戦災で焼け野原ともなりました。時は流れ、この場所は忘却され、埋ったのです。
今から半世紀前、大阪市立大学の山根徳太郎先生が1枚の瓦を拾われたのがきっかけで、難波宮が蘇りました。
この歴史的な場所が「四天王寺ワッソ」の会場です。
あれから1368年後の昨秋、開会を待っていたかのように、大雨を浴びました。予期しない出来事でした。でも、何とか踏張りました。
今年は、秋空に恵まれたい。そしてワッソの掛け声が盛上ってほしいと思います。
本年は、11月2日です。新しい手帳に「ワッソ」とメモして下さい。
昨年同様、皆様方の節なるご協力をお願いいたします。

NPO法人大阪ワッソ文化交流協会
理事長 猪熊 兼勝