四天王寺ワッソ

四天王寺ワッソ in 万博

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開催日4/29(火)

14:00~16:20

第1回 公演

  • 古代交流催事 14:00~14:20(公演時間20分)
  • 朝鮮王朝演舞 14:20~14:50(公演時間30分)

第2回 公演

  • 古代交流催事 15:30~15:50(公演時間20分)
  • 朝鮮王朝演舞 15:50~16:20(公演時間30分)

古代大阪には、韓国、中国を始め東アジアから多くの偉人達が渡来し、さまざまな文化や文物を伝え、有意義な国際交流が繰り広げられた。

 

その玄関口となったのが大阪・なにわの津(現大阪港)であり、とりわけ四天王寺は当時の迎賓館的存在で古代の国際交流の檜舞台となった。

 

四天王寺ワッソは、そのような古代の国際交流を現在に再現する歴史絵巻で、現代のより良き交流に寄与する目的で実施している。

 

今回は、万博バージョンとして、古代の交流と近世の演舞を再現し、その一場面を荘厳かつダイナミックに披露する。

 

1.古代交流催事

1

古墳時代 - 日本 427年

仁徳天皇

仁徳天皇は非常に徳の高い人物であり、高津の宮の高台にあがって、人々の家から全く煙が上がっていないことから、人々が困窮していると気付き、税を三年間免除しました。その間、自身も節約の為、雨漏りしようとも宮殿の屋根の茅を葺き替えなかったという逸話が残っています。河内平野の治水工事や灌漑工事などにも尽力。仁徳天皇が崩御された後は、人々は深い感謝の意を込めて、大きな古墳をつくりました。それが世界遺産に選ばれ、日本で最も大きい前方後円墳である仁徳天皇陵です。

2

飛鳥時代 - 日本 622年

橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)

聖徳太子の妃。太子の死を悼み、現在も中宮寺に蔵される「天寿国繍帳(てんじゅこくしょうちょう)」の製作を発願しました。これは、聖徳太子の死を悼んで、死後に行ったとされる天寿国の様子を描かせたものと言われる。現存する日本最古の刺繡(ししゅう)で、国宝に指定されている。

3

飛鳥時代 - 日本 622年

聖徳太子

古代日本最大の政治家。聖徳太子は推古天皇の甥であり、蘇我馬子らと協力して国家組織の形成を進めた人物です。冠位十二階の制をはじめ、604年には十七条憲法を制定。激動の東アジア情勢の中、朝鮮半島、中国との等距離だ外交を展開しました。また、四天王寺や法隆寺を建立しました。

4

神話の時代 - 耽羅・加耶 1~99年

多遅摩毛理

神話の時代における、天日槍の子孫で但馬の国(兵庫県北部)を治めました。垂仁天皇の命で済州島に不老長寿の薬として橘を採りに行き帰国しましたが、既に天皇は死去し自身もそこで死を悲しみ自決。この橘が現在御所にある「右近の橘」の由来と言わいます。

5

神話の時代 - 耽羅・加耶 1~99年

都怒我阿羅斯等(つぬがあらしと)

神話の時代における加耶の王子。来日の上陸地である福井県の敦賀という地名は、都怒我阿羅斯等に由来します。額に角が生えていた甲を付けていたことから、こうした名になったようです。

6

神話の時代 - 新羅

天日槍(あめのひぼこ)

応神天皇の時に新羅国から妻である阿加留比売が日本に逃げ帰ったことから、追って日本にやってきた新羅の王子。製鉄、農機具開発や土木技術向上に大きな影響を与えました。兵庫県豊岡市にある出石(いずし)神社の祭神となています。

7

神話の時代 - 新羅

阿加留比売(あかるひめ)

赤い玉から姿を変え、天日槍の妻になりましたがその傍若無人に耐え兼ね日本に逃げ帰えりました。日本国内を逃げ回った場所は、現在、ヒメコソ神社、アカルヒメ神社、姫嶋神社等多数存在します。

8

飛鳥時代 - 新羅 632年

善徳女王(そんどくじょおう)

新羅27代王で初の女王。唐の文化を受入れ新羅の文化発展に貢献。慶州瞻星台(天文台)を築きました。当時の新羅は国際的に孤立した状況にあったことから、それを打開しようとして唐に積極的に近づく外交を重ねました。

9

飛鳥時代 - 新羅 603年

金春秋(きむちゅんちゅう)

激動する東アジア情勢の中、活発な外交を展開。朝鮮半島の三国を統一した名君。難波の宮に滞在したこともある。

10

古墳時代 - 応神天皇の時代

王仁(わに)

応神天皇に招かれ百済から論語10巻と漢字の教本である「千字文(せんじもん)」1巻を携えて来日。古今和歌集の中にある、なにわづの歌「なにわずにさくやこのはなふゆごもり、今ははるべとさくや此花」は、王仁の歌であり、この歌を引用し大阪市浪速区、此花区の名が生まれました。

2.百済時代、朝鮮王朝時代演舞

1

パラチュム

韓国、百済時代仏教伝来により仏教儀式が行われたその中に、天上天下の全ての神と一切の万物の中で蘇生できなかった神を歌によって、仏に帰依させ、あらゆる煩悩から解放されるために念仏を唱え、太鼓を打ち、嘙囉(パラ)を鳴らし、舞うパラチュムが行われました。

2

サムルノリ(사물놀이)

韓国の代表的な打楽器、ケンガリ(꽹과리)、チン(징)、チャング(장구)、プㇰ(북)の四種類の打楽器で構成され、音の強弱、陰陽の規則、拍子などでハーモニーをかもし出すのが特徴の打楽器アンサンブルです。

3

天創地響(てんそうちきょう)

韓国伝統打楽器は、『自然界の力の象徴』と言われています。押したり、引いたり、結んだり、解いたりする演奏は、何かが創られる時の力強い響きと躍動感に満ち溢れています。自然界のあらゆる音を取り入れたと言われている僧侶が演じる太鼓を基本に様々な打楽器を用いて表現しました。

4

夢舞(ムーブ)

韓国の郷土音楽「風物ノリ」、重要無形文化財の「鳳山仮面劇」、現在では見ることが珍しくなった古典楽器「ウルラ」「ナバル」「ナガク」の演奏、大道芸のポナ回し、旗の舞など韓国の様々な伝統芸能を取り入れた演目です。古くから伝わるものを現代の若者が演じることによって生命感あふれる新しい伝統芸能へと再生し、「古」と「現」のセッションを実現しました。因みに万博会場である夢洲と向かい側の舞洲は、同じ名称である夢舞(ゆめまい)大橋と名付けられていますが、私たちのムーブは夢を舞で結ぶという気持ちから名付けました。